台風15号のつめあとは過ぎ去った今尚、復旧の見込みが立たない地域もあるようですね。被害に会われた方に早く平常が戻るように心よりお祈り申し上げます。昨年の北海道においても台風、翌日の地震、全道にわたるブラックアウトを経験して、その時の役に立ったものを今後の参考にしていただければと思います。
電気のありがたみは失ってはじめてわかる。
普段当たり前に使っている電気、すべての物がその電気によって動いているのはわかっているが、なくなると本当に何もできなくなります。信号は止まり、大きな交差点では警官が手旗信号にて誘導するが、夜間は危険が増します。コンピュータやテレビはもちろん家電製品はすべて、冷凍庫のものはいち早くダメになり、ガスや灯油の給湯器も電気がないとお湯がつくれません。電気温水器は深夜電力で沸いたお湯が残っている限りは使えます。携帯電話も最初のうちは使えますが、携帯基地局のバッテリーがなくなると携帯の充電が残っていても使えません。公衆電話も災害時に使えると思っていましたが、それもバッテリーが残っている間だけ?途中からそれも使えなくなりました。そんな時人はどうしてたか?ホームセンターにおいては、カセットコンロや電池、ラジオがなくなり、コンビニにおいては食料品、水を買い求め、車でワンセグを見ながら、携帯を充電していました。そのため、スタンドには燃料を求める車の長蛇の列。こういうことが実際に起ります。そんなことが起こりうる事を踏まえて準備しておくといいですね。
建物性能
電気が使えない状態だと、外部環境の影響をもろに受けます。今までは力任せの機械の力で24時間冷暖房が使えたので快適だったのも、それがなくなると素の家の性能が出てきます。冷房期に外気温以上に暑いのか、外気温程度なのか、外気温程に上昇しないのか、暖房期には暖房を付けなくても室温がどれくらい保てるのか?生命に係わることですので、これらを踏まえて自分好みの家を建てれるといいですね、なかなか変更ができないところなので・・・。高断熱住宅は災害時にも強みを発揮できます!
太陽光発電
これが出てきたときは、購入費用がいくらで、売電収入がいくらで、10年、20年トータルいくら儲かります。なんてセールストークでどんどん増えていったのですが、年々売電価格の低下と共にそれを採用する件数もへってきているのでしょうか?採算が合わないなんて話も聞いたりします。これから自己消費を目的に設置する場合、以下の点を参考にしてみてください。
非常用コンセントは2~3個
災害時に一番ありがたいのは現在の状況や復旧予定がわかる事、テレビのニュースやインターネットが使えるなんてことは本当に助かります。一つはブースター用。現在の住宅のほとんどは電波を増幅させるブースターがないと見れない家がほとんどです。停電時にテレビに電源をいれても肝心のブースターに電気がなければテレビが見れません。折角の太陽光の電気エネルギーを損なわないように。普段は通常の電源からつないでいますが、パワコンを自立モードに変え、ブースターのコンセントを非常用に変えるだけ。
ブースターもう一つはその他の家電製品にリビングにあるといいですね。
自立コンセント私の場合はここから延長コードでテレビ・wifiルーター・冷蔵庫・洗濯機・給湯機・炊飯器等を必要に応じて使っていました。日中は自宅においてはメール・line等でのやりとりができました。電話や携帯が使えなくてもです。今思うのはテレビとwifiをうまくまとめて、自立用コンセントを3つにすればもっと良かったなぁ思います。
平成31年度におけるZEHではZEH+R強化事業において自立コンセント3つ以上が要求されています。
zehプラスR太陽光発電のおかげで、日中につかえるだけでも非常に助かりましたが、蓄電池や、電気自動車、PHVなどの車があると夜間でも電気が使えるようです。ZEH+R強化事業なんかで求めているのは災害にも強い住宅なのでしょうか?でもいろんな機械設備を増やすとその故障の発生やメンテナンスの必要性、メリットだけでなくデメリットもあります。それらを考慮した上で自分にとっていい住まいを選択できますように。