暖房検証① セントラルヒーティング

その他検証

以前暖房開始時にはエアコンを使う方が総合的にいいと話をしたのですが、

エアコン暖房 VS 温水床下暖房
エアコン暖房と温水暖房の使い方の事例

現在はエアコンを止めて都市ガスを熱源としたセントラルヒーティングで生活をしています。理由はそちらの方が寒さを感じないからです。いかに断熱性を高めてエアコンで温まると言っても、平均気温が氷点下になる中において体感する暖かさはストーブやセントラルヒーティングには及ばないというのが私の実感。もちろんエアコンでも十分と言われる方もいますので否定は致しません。

北海道においては灯油を熱源とするのが一番多く、つづいて電気やプロパン、都市ガス、といったものなどもあります。よく建築時にどの熱源がいいとか悩む方もいますが、原発の稼働が止まって以降は都市ガスと灯油を選択したい方が多いように思えます。エアコンと都市ガス共に利用している点から比較検証したいと思います。

下記は北海道ガスによる検針データ。月の半ばから翌月の半ばにかけての1か月となります。暖房を24時間付けっぱなしによると下記の使用量となりました。尚ガスの使用量については給湯・調理も含みます。

下記のデータはHEMSのデータをまとめたものです。検針日は11/16~2/15までの3か月間。データをまとめてみると検針量571㎥に対しHEMSでは568.67(586.87)㎥、誤差は2.33㎥(0.4%)ですのである程度は信用してもいいでしょう。最小日は12/11・12の4.8㎥最大日は12/30の8.01㎥。ただこの日は暖房というより、大掃除のために使用した湯の量が多いからですね。平均すると一日あたり6㎥強使われています。その内、給湯と調理に1~1.3㎥程度使われているように思います。給湯の設定温度は夏も冬も42℃、風呂は基本、毎日沸かします。最近は生活習慣も変化してシャワーの頻度も多くなり、給湯に使われるエネルギーも増えてきました。

ガス使用量 (単位 m3)
11月 12月 1月 2月
1 7.45 5.45 6.24
2 6.26 6.66 5.86
3 5.46 6.66 7.22
4 6.77 6.57 6.82
5 6.56 7.16 7.02
6 6.99 6.96 7.11
7 6.95 6.12 6.92
8 6.78 6.82 6.74
9 6.76 5.95 6.62
10 5.88 5.86 7.41
11 4.8 6.68 6.92
12 4.8 6.84 6.56
13 6.46 6.37 5.91
14 5.94 7.05 5.56
15 6.31 6.99 5.79
16 0 6.66 6.5
17 0 6.31 7.15
18 0.87 5.32 6.47
19 0.96 6.75 6.13
20 6.92 6.65 6.9
21 7.32 6.47 6.26
22 6.22 6.42 6.47
23 5.88 7.33 5.7
24 4.89 6.78 6.45
25 5 7.09 6.26
26 5.62 6.92 5.76
27 6.29 7.17 6.53
28 6.38 7.04 6.75
29 6.94 5.91 6.76
30 5.88 8.01 6.06
31 5.77 5.74
合計 69.17 200.77 200.03 98.7
ガス使用量/日 6.12 6.47 6.45 6.58
北ガス検針 571
HEMS合計 568.67
誤差 2.33 0.4%

下記は3か月間の外気温・室温・ガスの使用量をグラフにまとめてみました。エネルギーの使用量は外気温が高い程少なくなりますが、その差はエアコンの時ほど多くないように思います。

検証 エアコン暖房24時間運転
高断熱住宅におけるエアコン24時間運転の消費電力検証

連続暖房していると外気温が-15℃を下回っているにもかかわらず、室温は安定しています。ただ個人的に難しいと思うのは-15℃でも20℃を維持するより、急激なプラス気温においても25℃を超えない事なんですけどね。職場においては23℃にするために、ストーブの設定温度を26℃にしているのですが、日中に日差しが入ると30℃くらいになる事もあります。はっきり言ってのぼせます。高断熱住宅は小さいエネルギーで室温が上昇するため、条件によってはオーバーヒートすることもあります。解決法としては日射のコントロール、熱容量を増やす、暖房を止める等々なんですが。こういうのって経験しないとわからないですよね?

ガス使用量グラフ2019.11.16-2020.2.15
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