結露の発生を抑制するセントラルヒーティングシステム

その他検証
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セントラルヒーティング

セントラルヒーティング、寒冷地においては一般的かもしれませんが、それ以外の地域では馴染みがないかもしれません。歴史は古く、もともとは欧米で使われていた集中暖房システムで、一つの熱源装置からポンプで枝分かれした放熱器等へ熱を運び屋内全体を循環し暖めます。よく窓下にあるこういうのがそうですね。

メリットとしては、火傷の恐れがなく安全であること、運転音などの音がほぼなく静かであること、家全体に設置されていれば温度ムラなどがないこと、輻射熱であるため空気を汚さない事が含まれます。デメリットとしては、設置する台数が増えるほどに高額になる事、温まるのに時間がかかる事、断熱・気密性が低い家には向かない事、そして意外とパネルそのものが邪魔であること。荷物が置けない、人が通りづらいとかですね。

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パネルの設置方法

基本的にはコールドドラフトが発生しやすい窓下に屋内全体にバランスよく配置する事で、冷気を抑えつつ、全体を暖房します。ビルダーやメーカーによっては必要な熱量を計算してから配置します。

サンポットカタログ(コールドドラフト)

基礎断熱の住宅ではさらにパネルを床下に設置することで、足元をほのかにあたためながら、同様の効果も得られます。(高断熱・高気密用)

サンポットカタログ(コールドドラフト2)

(出典 サンポット㈱ カタログより)

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結露の発生を抑制するには

住宅での結露の発生を抑制するには、主なものとして換気、除湿、表面温度を上げる等があるのですが、換気、除湿は結露の元になる湿度を下げて発生を抑える、表面温度は窓ガラスの性能を上げ表面温度を下げない、又は暖気により表面温度を上げる等です。実際にその様子がわかる写真を撮ってみました。この日は2019年一番の冷え込み、-20℃にまで下がった日でした。

netamo2019.2.06

設置されている窓はトリプルガラスの引き違い窓。通常の開き窓に比べ気密性が落ちるので、当然結露も発生しやすくなります。カーテンを開けた状態で撮影しているのですが、床にあるガラリを見ると、カーテンを境に冷気がガラリの下に暖気が内側を上昇し冷気を遮っている様子が見えます。いかにトリプルガラスの窓といっても外がこれほどまでにを下がると窓の樹脂部分は1.2℃まで下がり表面結露が発生し、コールドドラフトも発生します。ですがしだいに暖気が窓表面を伝わり始めると結露もだんだんと消えていきます。放熱器のある窓付近では3年経った現在もカビ1つありません。(ないところはどうなの?って聞かないでください・・)

熱画像-2

窓の表面結露が消えていくこんな動画もありましたので一つご紹介。これは窓台に置く電気式の結露抑制ヒーターですね。100Vのコンセントがあれば取り付けができます。後付けができるため部屋に暖房がなく、結露に悩んでいる方なんかはいいかもしれませんね。(消費電力は確認してください)

 

最後に

家にとっては多すぎる湿度は好ましくないのですが、女性にとっては欲しいものですよね。結露を抑制するために、湿度を下げる事、窓の性能を上げる事は重要なことですが、それ以外にも、暖房の工夫、ハニカムシェード、障子、内窓等による抑制方法もありますよ!偉そうな事言っていますが、私も失敗し計画通りにいかなかった事はあります。これを参考にみなさんにとっていい環境が作られますように!

 

 

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